【医学•生物学】
脳の中で電気的なバーストが繰り返され、辺縁系の中を神経インパルスの衝撃が大量且つ頻繁に通過すると、ある回路が永久的に促進されたり、新たな神経ルートが開かれることがある。このような対象の内的な感情のあり方を永久的に変える状態をキンドリングという。
たぶん繰り返し学習していくことによって、脳内にその学習から得られた神経ルートが確立したということだろう。
実際に脳神経医学におけるキンドリング現象というのは、弱い電流で刺激を与え続けることによってその発作が徐々に他の部位に広がって増強され、期間を置いてもその刺激が与えられればまた広範囲に発作が出たり、自発性な発作も出てくることもあるという。
大脳辺縁系、とくに扁桃核が主にキンドリングが形成される部位でもあるが、大脳皮質でも発生する。しかし大脳皮質の場合、出現が不安定で部位による差が大きい。
参考:医書.jp『キンドリング現象』
(ep1)
KOS-MOSの自律起動時に、こういった活動があることがモニターされている。
通常の起動試験中による刺激に対する反応を学習していく過程の最中ならともかく、人工とはいえ人間に近い構造をしたKOS-MOSの脳内に、自律起動しただけで新規ネットワークのようなものができるというのは、開発者側であるヴェクターでも成長速度を予測できていないのがわかる。
何らかの方法でグノーシス接近を察知し危険を回避するために自律的行動をする兵器が何をするかわからないというのと、元型の事故の話を知っているものが多数なだけに、勝手に動いたという事実は開発者チームも恐怖だったに違いない。
Xenogears©SquareEnix., Xenosaga©Namco BANDAI Games Inc.
※この用語辞典はフィクションであるゲーム作品に基づいた個人的考察を含みます。
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