XenoDictionary

　合成人間。分子工学の集大成というべきもの。さまざまな分野や役割に合わせて脳や精神構造、肉体構造なども違っている。中枢神経系はすべてヴェクター製であるが、製造自体は他の企業も行っている。しかし調整以上の高度な処置はヴェクター本社の三局でしかできない。
　ミルチア紛争中は暴走するという現象が拡散し、暴走の条件の情報が錯綜・混沌としたためにレアリエン全体への嫌悪や排除運動が加速することを懸念したのか、後に星団連邦によって基本的人権を認められるミルチア憲章が制定された。
　全レアリエンに共通かは不明だが、戦闘用と観測用など軍事行動に用いられる型においては、U.M.N.という広大なネットワークを利用して情報共有することが可能である。

　正式にレアリエンが歴史に登場したのが何年かは不明だが、ライフリサイクル法廃止年と前後していると専門委員のセリフから想像できる。愛着を持って接している人もいれば、「使い捨て」という道具として扱う言葉を使う人もいる。
　ヒトと接する(補佐・補助)ことを前提としているために模擬人格を搭載し、就く職業を想定して複数のパターンもあるもよう。しかしヒトと行動するにあたって気づかないうちに不調などが現れる。感情の処理や発露をつかさどる機能の構造が人間と違い、緩和には専門者によるカウンセリングを必要する。

　人体の構造に近いが、使用されている遺伝子構造は確実にヒトと違うために、ヒトがレアリエンの細胞を取り込んだ場合に様々な症状が起こることも判明。

　劇中において戦闘用、観測用、秘書または補佐的な事務処理のレアリエンやオペレーターが登場している。戦闘用などは感情抑制が施されてパニックによる作戦行動の阻害が起こらないようになっている。