【医学•生物学】
精神的なショックにより、代替人格が生まれて人格の同一性が損なわれる症状。
明らかに違う人格が複数ある場合、他の人格が表面に現れているとその間の記憶がない、主時間としての記憶と行動がない、というもの。
多数の人格を持つ場合、人格が表面に出ている時だけ記憶をもつものもあれば、他の人格を含んだ俯瞰的な視点ですべての記憶を持っている場合もある。後者は人格同士の精神的な架け橋となることもある。
フェイの精神が弱ったときに、イドが覚醒する。そしてラハン村にいたフェイの人格自体は記憶と精神をリセットした状態で誕生した経緯から、3年前からの記憶しかないので記憶喪失ではない(健忘である)。
しかしシタンの推察からすると、ラハン村以降の人格というのは本来ならばイドの下位にあたり記憶や人格交代の管理が出来るステージにはいないという。イドは自ら望んだときに表側に現れるはずが、それが出来ない。それはもうひとつの人格があることを裏付けている。
フェイの場合は幼少期時代に度重なる身体的精神的な苦痛によって、自我崩壊を防ぐための手段として「自分以外の誰かが受けた心的外傷」だとするために、別の人格(イド)を創り出した。
この別の人格を創り出したという幼少期のフェイが生来のものであり、イドが「臆病者」と呼ぶ人格である。そしてイドという人格の発露がはっきりと表面に出たのは、グラーフが来訪した時の事故後である。
「臆病者」というものが本来の基礎的な(PCに例えるとOS)人格になり、その上に成り立っている「イド」と「ラハン村からのフェイ」の計3人がいたが、精神に負荷を感じた「ラハン村のフェイ」は何もできない「4人目」の人格を作り上げた。
『接触者』であるということ、母カレンが『ミァン』だったということ、それらがそもそもの原因ではあるが、通常とは違う苦痛を感じる実験を母から施されてることを子供なりに訴えていたのを、父親が幼子の作り話と軽視していたのが遠因とされる。
基礎人格となる「臆病者」が俯瞰的に他の人格を見れる位置にあり、イドはその下位に位置する。「ラハン村のフェイ」はイドよりも下位であるが「臆病者」の助力がありイドをある程度は抑えることができるようになっていた。
この「ラハン村のフェイ」はを形成する具体的な手段は不明だが、父親のウォン・カーンによる、いわゆるPCの初期化された状態で基礎OSの上に成り立っている新規ファイルである。そのため以前の記憶がない健忘の状態となっていた。
多重人格は受けていた心的外傷が原因となっているものが多く、人格を統合する過程でそのトラウマをなぞることになり、必ずしもその人にとって統合することが良いとは限らない場合もある。
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※この用語辞典はフィクションであるゲーム作品に基づいた個人的考察を含みます。
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